2.Madeleine Peyroux (マデリン・ペルー)
フランス人の母親をもつアメリカ人のマデリーンは「21世紀のビリー・ホリディ」と称されるノスタルジックで暖かな歌声が持ち味。出身地アメリカではジョージア州、そしてニューヨークシティを経て両親の離婚を機に13歳からパリ在住。収録曲はレナード・コーエン作の「哀しみのダンス」という日本語タイトルで知られる“Dance Me to the End of Love”を見事にジャズのクラシックとして表現している。
3. Cassandra Wilson (カサンドラ・ウィルソン)
グラミー賞アーティストのカサンドラ・ウィルソンはディープ・ヴォイスの女神といわれ、「タイム」誌でベスト・シンガーに選出されその地位を不動のものとしている。”Lover Come Back to Me”は「恋人よ我に帰れ」の日本語タイトルでもおなじみのクラシック・ナンバー。別れた恋人を忘れられない切ないラブ・ソング。
4. Sophie Milman (ソフィー・ミルマン)
ハスキーでゴージャスな歌声を持つソフィー・ミルマンはロシア、イスラエルを経て15歳よりカナダ在住。20歳でリリースしたデビューアルバムはジャニス・ジョプリンやチャック・ベリーでも知られるビル・キングプロデュース。「ベスト・ジャズ・アルバム」を受賞したこのデビューアルバムよりジプシー・ヴァイオリンでクレズマースタイルを演出した”Lonely in New York”を収録。
5. Hope Waits (ホープ・ウェイツ)
スモーキーなヴォーカルが魅力的なルイジアナ出身のシンガーソングライター。クラッシーでいながらイノベーティブなカバーはラブ・ソングの“I’ll Be Satisfied。この曲は初期ソウル・スターとして1950年代に活躍したジャッキー・ウィルソンのナンバーだが、ホープ・ウェイツの手にかかるとまるで自身の曲のように現代によみがえらせている。
6. Kate Paradise (ケイト・パラダイス)
ジャズのクラシック・スタンダード“Mean to Me”を歌うのはケイト・パラダイス。ぬくもりのあるスムースなインプロビゼーションも注目。
7. Jennifer Hartswick (ジェニファー・ハートウィック)
ジェニファー・ハートウィックはトレイ・アナスタシオ・バンドの紅一点、トランペッター&ヴォーカリストとして活躍している。トレイ・アナスタシオ・バンドは全米最強ライヴバンド、PHISH(フィッシュ)のカリスマ・フロントマンが率いるバンド。“Love Man”はジャズ史上最高のヴォーカリストのひとり、ビリー・ホリディの名曲。
8. Stacey Kent (ステイシー・ケント)
日本でも圧倒的な人気を誇る白人女性ヴォーカリスト、ステイシー・ケントはアメリカ出身だが大学卒業後にロンドンに移り住み、現在までにフランスやドイツでもゴールド・セールスを達成している。イギリスBBCラジオではジャズ番組も担当している。同名タイトルの映画が話題になった”Shall We Dance?“はミュージカル「王様と私」からのナンバー。
9. Della Griffin (デラ・グリフィン)
ハーレムの伝説的ヴォーカリストとしてビリー・ホリディをほうふつとさせる歌声を持つデラ・グリフィン。アメリカの女性ジャズ・ドラマーの先駆けといわれR&B, Jazzのパイオニアとして知られるデラは50年代にはドドゥーワップやジャズグループ、70・80年代にはハーレムのクラブで専属のアーティストとして活躍した。”It could happen to you”は恋に落ちるジャズのスタンダードナンバー。「ふとしたきっかけで恋に落ちるのは誰にでもあること」と歌っている。
10. Etta Jones (エッタ・ジョーンズ)
エッタ・ジョーンズは「ジャズミュージシャンのためのジャズシンガー」とも呼ばれグラミーの殿堂入りを果たしている。R&Bのエッセンスを感じさせる彼女のヴォーカルは情熱的でソウルフル。“Since I Fell for You”は恋を歌ったブルージーなバラード。
Watch the video: Hope Waits "I'll Be Satisfied"
ホープ・ウェイツ(ちなみにトム・ウィエツとは関係がない) は幼い頃から教会でゴスペルを歌い、作詞作曲をした歌をテープに録音してはベッドの下に隠しているような子ども時代を過ごしていた。彼女のファースト・アルバムは、ブレイク前のノラ・ジョーンズとの作品でも知られるギタリストのピーター・マリックのサポートで制作されている、クラシック・ジャズやボブ・ディラン、R&Bやカントリーを感じさせるバラードコレクション。アルバムを代表して今回収録されたのは、ジャッキー・ウィルソンの1950年代のR&Bヒット “I’ll Be Satisfied”。